エンジニアのための著作権入門

この記事を読むために必要な時間は約2分(615文字)です。

著作物:図形の著作物について

図形と言われてもエンジニアとの関係がよくわからない『図形の著作物』と規定されている物についてお話します。

その他の『著作物』については、『著作物とは?』を参照ください。

『著作物:言語の著作物について』で簡単にはお話しましたが、著作権法で言われている図形とはどのようなものでしょうか?

著作権法十条では、「学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物」と例示されています。
学術的な性質なので、デザインされたきれいな図形は『図形の著作物』には含まれません。
デザインされているようなきれいな図形は『美術の著作物』に含まれます。
厳密には、デザインが『美術の著作物』に該当するのか?という問題があるので、必ず含まれるというものではないですが、『図形の著作物』ではないです。

ではエンジニアが作成する図形にはどのようなものがあるのでしょうか?

『著作物:言語の著作物について』で既にお話しているフローチャートは代表例になりそうです。
フローチャートに限らず、設計書を作成すると、いろいろと図を作成します。
例を挙げると、
  • 状態遷移図
  • 画面遷移図
  • 入出力図
  • モジュール構成図
    など
設計する対象によって、いろいろな図表を作成します。
その全てが著作物であるとは限りませんが、多くのエンジニアが意識せずに『図形の著作物』を作成していることになります。

ここでは、設計などの工程で作られる図形についても、著作物になることがあると分かっていただければ、目的達成です。

タグ:, , ,


広告枠・・・広告やリンク先の保証はしません

参考記事(一部広告含む)


このページの記事についてちょっと質問!