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copyright(コピーライト)とcopyleft(コピーレフト)
- 投稿日:2019-03-04
- 最終更新日:2019-03-18
- 表示:5,323PV
- カテゴリ:著作権
これからお話するように【copyleft】は、【copyright】と対になるので、回答のお話をした後に、【copyright】についてお話をします。
目次
copyright(コピーライト)とcopyleft(コピーレフト)
回答
「著作権者が自らが作った著作物を入手した人が自由に複製したり、改変できるようにする」ことです。もとからあった【copyright】の対極という意味です。 対極なので、copy-right(右)からcopy-left(左)としてできた言葉です。
本来の【right】の意味は、【all rights reserved】の意味でお話をしているように、権利という意味です。
これを同じ単語の「右」という意味でとらえ、反対の「左」にしたのです。
どこで使われる?
オープンソースソフトウェア(OSS)でよく見られるGPLが採用しています。オープンソースソフトウェアの開発は、
- 不特定多数の人に使ってもらいたい
- 不特定多数の人に制作・機能追加に参加してもらいたい
- 不特定多数の人に改修に参加してもらいたい
これを実現するには、著作権者が持っている権利を事前に許可してもらう必要があります。
使ってもらうには、『複製権(コピー)』の許可が必要です。
また、インターネットで公開するには、『送信可能化権』の許可が必要です。
機能追加などするには、内容によっては『翻訳権、翻案権等』の許可が必要です。
また、『同一性保持権』の問題などもあります。
改修については、『翻訳権、翻案権等』でお話をした「効果的に利用しようとするために必要な改変」にあたらない場合もあります。
このように、著作権者が持ついろいろな権利が関係してきます。
これを許可がなくても、不特定多数の人が自由に複製・変更できるようにしようというお話が【copyleft】です。
copyrightとは
【copyleft】が【copyright】の対極というくらいですから、次のように言い換えることができます。これを許可がないと、特定の人でも自由に複製・変更できないというお話が【copyright】です。
【copyright】には、次の2つの意味があります。
- 著作権の意味
- 著作権で保護された著作物の意味
【all rights reserved】の意味でお話をしたのは、2の「保護された著作物」の意味です。
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