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引用するとき、間違いをなおしてもよいですか?
- 投稿日:2019-05-29
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- カテゴリ:引用
目次
引用時の修正
回答
引用のときに修正してはいけません。理由
著作者人格権の同一性保持権を侵害することになるためです。同一性保持権の侵害?
「漢字の間違い」や「タイプミス(タイポ)」など、明らかである場合、引用するときになおしたいと考えてもおかしくはありません。しかし、修正してはいけません。
なぜかというと、意図的に「異なる漢字を使ったり」、タイプミスのように見える「記述の仕方」をしている場合があるためです。
SNSやブログなどでは、ネット用語、ネットスラングと呼ばれるような、一般的な使い方をしない記述や、伏字の代わりに違う字を使う場合もあります。
このような場合、著作者が意図して違う記述の仕方をしています。
著作権者に無断で、意図的な記述は変えることはできません。
これは、「著作人格権は譲渡できますか?」でお話をしているように、著作者人格権は譲渡できませんので、引用元の著作物の著作権を譲渡されていても同じです。
意図的でない場合は?
それでは、意図的でない場合はどうでしょうか?意図的でない場合は、修正してもよさそうです。
しかし、それでも、修正してはいけません。
不思議に思うかもしれません。
理由をお話すると、「意図的かどうかが分からない」からです。
先ほどお話をしたように、意図的に記述する場合もあります。
引用は「著作者に連絡しないで著作物を使用できる」著作権の制限です。
引用である以上、「著作者に連絡しない」のですから、他人である引用する人は、心の中にある意図を知る方法はありません。
まとめ
以上のように、意図的であれば、同一性保持権の侵害になります。 意図的でないにしても、意図的かどうかわからないのですから、著作権法に違反しないためには、「意図的であると」考える方が安全です。結果として、「引用のときに修正してはいけない」となります。
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