ビジネス初心者のための契約書入門

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自動更新契約(自動継続契約・自動延長契約)について

自動更新契約(自動継続契約・自動延長契約)について

定期・不定期で一定の期間継続するような契約をするとき、便利なのが、自動更新契約です。
自動継続契約や自動延長契約とも呼ばれるようです。 例えば、賃貸住宅の契約で使用されています。
その場合、以下のような条文が契約書の中に記載されています。

  • 自動更新契約
    本契約期間満了時において、契約を継続しない場合は、相手方に対し、本契約期間満了のXヶ月前までに通知するものとする。
    本通知がなされない場合は、本契約は、さらに同一の条件でx年間更新されるものとし、その後も同様とする。
  • 自動延長契約
    本契約期間満了時において、契約を継続しない場合は、相手方に対し、本契約期間満了のXヶ月前までに通知するものとする。
    本通知がなされない場合は、本契約は、さらに同一の条件でx年間延長されるものとし、その後も同様とする。
  • 自動継続契約
    本契約の期間は無期限とする。
    契約を継続しない場合は、相手方に対し、契約を終了するXヶ月前までに通知するものとする。

メリット

何か理由があって、契約を終了したいときには決められた期日の前に通知することで契約を終了させるもので、契約を継続したいときはとくに何もしなくても契約が継続します。
最近でこそ、賃貸住宅などの場合、契約終了で引っ越しをされる方もいらっしゃいますが、長期で住みたいと考えた場合には、何もしなくてもよいので、便利な条文です。

デメリット

契約を終了する期日が決められているので、その期日を過ぎると契約が自動的に更新されてしまいます。
このため、契約を終了したいと考えていても、期日までに連絡ができずにいると、継続しなければならなくなります。

自動更新契約は継続する場合は非常に便利な契約なのですが、継続しない場合は手間が増えることになるので、継続しないことが初めからわかっているのであれば、自動更新にしない方が良いです。

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