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株主が株主名簿を見たいと言ってきた場合、個人情報保護を理由に拒否できますか? ~ 第三者提供の例外の例1 ~
- 投稿日:2018-10-18
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- カテゴリ:個人情報の取扱義務
趣旨から外れるので、株主名簿などの詳細なお話は控え、回答に関係する部分のみお話をします。
目次
第三者提供の例外
回答
他の株主の同意がなくても、株主に株主名簿を見せることができます。第三者提供なのか?
株主名簿には、「住所」や「氏名」などの個人情報が記載されています。名簿ですので、言ってきた株主以外の株主の情報も記載されています。
株主名簿を見せることは、他の株主の情報を提供することになるので、第三者提供に該当するでしょう。
なぜ見せることができるのか?
提供に関する義務で、下記のような4つの例外をお話しています。- 法令に基づく場合
- 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
- 公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
- 国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき。
この内、株主名簿を見せることは、1番目の「法令に基づく場合」に該当する場合があります。
これは、会社法に「株主名簿を見せること」が規定されているからです。
言い換えると、会社法という法令に基づいて第三者に提供することになります。
ご注意
会社法に規定があるからといって、「株主名簿を見せること」の全てが該当するわけではありません。会社法では、株主名簿を見せて良い
- 対象者
- 条件
この「対象者」や「条件」を満たした場合は、第三者提供の例外である「法令に基づく場合」に該当します。
しかし、次のような場合は、会社法では株主名簿を見せて良い相手ではありませんので、第三者提供の例外である「法令に基づく場合」にも該当しません。
- 対象者以外
- 対象者であっても、条件に当てはまらない
対象者や条件などによっては、「法令に書いてあるから大丈夫!」と、単純にはいかない場合もありますので、ご注意ください。
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