個人情報保護法Web講座

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匿名加工情報とは?

ビックデータを活用したいという要望から改正で導入されたのが、匿名加工情報です。
今回はこの、匿名加工情報のお話をします。

匿名加工情報とは?

匿名加工情報は、その名前のとおり、匿名にする加工をした情報です。
これだけではわかり難いのと、人によって判断が異なることがあるので、個人情報保護法でも、もう少し正確な定義があります。

匿名加工情報は、今回お話をする方法で、「個人情報」を、「特定の個人を識別できないように加工した情報」と定義されています。
個人情報に含まれる内容により、加工する方法が、異なるので、分けてお話をします。

  1. 個人識別符号が含まれる場合
  2. 個人識別符号が含まれない場合

個人識別符号が含まれる場合

個人識別符号が含まれる場合は、次のようにして、「個人識別符号が含まれない」情報にします。

  1. 個人識別符号を全て消す
  2. 個人識別符号を置き換える

個人識別符号を全て消す

元の情報から個人識別符号を全て消して、個人識別符号がない情報にします。

個人識別符号を置き換える

元の情報から個人識別符号を置き換えて、個人識別符号がない情報にします。

置き換えしても、元に戻すことができるのであれば、結果的に、個人識別符号と同じです。
このため、置き換えた後、元の個人識別符号に戻せないように置き換えする方法であることが必須です。
何らかの方法で戻せる場合は、匿名加工情報とはなりません

個人識別符号が含まれない場合

個人識別符号が含まれない場合は、次のようにして、個人情報ではない情報にします。

  1. 情報に含まれる記述等の一部を削除する
  2. 情報に含まれる記述等の一部を置き換える

情報に含まれる記述等の一部を削除する

元の情報から、次の情報を削除します。

  • 氏名のような単体で個人情報となる記述
  • 組合せで個人を特定できる情報となる記述

情報に含まれる記述等の一部を置き換える

基本的に、個人識別符号の置き換えと同じです。
置き換えた後、元の個人情報に戻せないように置き換えする方法であることが必須です。
何らかの方法で戻せる場合は、匿名加工情報とはなりません

加工後の結果についても注意

上記の加工以外にも考える必要があります。
上記の方法にしたがって、元の情報から、個人識別符号や個人情報を削除をし、置き換えをします。
加工済みの情報を組み合わせることで、個人を特定できる場合、「以前からの個人情報」でお話をしたように、個人情報となります。
加工したとしても個人情報であることから、匿名加工情報にはなりませんので、ご注意ください。

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