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プライバシーポリシーって必要? ~ プライバシーポリシーとは ~

「プライバシーポリシーは必ず作成しなければならないのでしょうか?」とご質問頂きましたので、こちらでお答えします。

プライバシーポリシーとは?

プライバシーポリシーの目的

一言で言うと、情報の取扱について公表するための文書です。
個人情報保護方針」などとも呼ばれます。

取得に関する個人情報取扱事業者の義務とは?でお話しているように、プライバシーポリシーを公表していると、毎回の通知が不要になります。
良いことだらけではなく、利用に関する個人情報取扱事業者の義務とは?でお話したように、義務も増えますが、実務的には、影響が大きいので、多くの会社でプライバシーポリシーを公表しています。

プライバシーポリシーの記載事項

それでは、プライバシーポリシーに記載しなければならないことはあるのでしょうか?

この話をすると驚かれる方が多いのですが、実は、個人情報保護法には、「プライバシーポリシー」の定義がありません。。。
同じく、「個人情報保護方針」の定義もありません。。。

このため、何を記載しなければならない・・・という規定もありません。

定義がないので何でもよい・・・では困りますので、参考情報としてお話をします。
実務的には、次の2つの内容を記載します。

  1. 個人情報の取扱い
  2. パーソナルデータの取扱い

個人情報の取扱い

個人情報取扱事業者の義務で記載されている、先に公開している場合には、毎回の義務が無くなるような内容を記載しています。
また、苦情処理情報確認・変更などの連絡先など、周知したい内容も掲載します。

パーソナルデータの取扱い

今回お話をする「パーソナルデータ」とは、閲覧情報や購買履歴、位置情報など、個人の行動や状態に関する情報です。
「個人情報」とは言わない情報でも、情報の本人に伝えた方がよい内容です。
最近ではクッキーと呼ばれる情報についての取扱いが注目されています。
2020年1月30日現在、「日本の個人情報保護法」では、クッキー単独で「個人情報」ではありませんが、個人に関する情報であるため、注目されています。

具体例

具体的な内容については、プライバシーポリシーのひな形を参考にすると良いです。
ネットなどでも公開されていますので、個人情報取扱事業者に合わせて記載するようにすれば、十分とは言えないまでも最低限のプライバシーポリシーが作成できます。

尚、本講座のプライバシーポリシーは、「こちら」に掲載しています。

回答

それでは、もともとの質問に対する回答です。

既にお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんね。
プライバシーポリシーは必ず作成しなければならないモノではありません。

あくまで、事前に公開しておくと毎回の通知が不要になったり、公開しておいた方が良い情報が分かりやすくなるなど、個人情報取扱事業者の対応を変えるために作ります。
プライバシーポリシーを作成する手間や変更時の手続きも増えますので、そのデメリットと、メリットを比較し、個人情報取扱事業者の事業でメリットが大きければ作成して公表すればよいです。
逆にデメリットの方が大きければ、作成しないこともできます。
プライバシーポリシーを作成ない場合の義務も個人情報保護法では定められていますので、その義務を実施するならば、必ず作成しなければならないことはありません。

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