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役員になるときに借金があったらいけないの? ~ 役員の就任予定者の借金について ~

「取締役になるときに、借金をしていたらどうなるのでしょうか?」というようなご質問を複数頂きました。
「これから会社の取締役になる予定の者です。現在、消費者金融から借金があります。毎月の返済していて、滞りはありません。役員になる手続きにおいてこれらの調査はあるのでしょうか?また、取締役になることで会社に問題はありませんか?」とご質問いただきましたので、こちらで回答します。

役員の就任予定者の借金について

結論から言うと・・・

一般的に、取締役になるだけであれば、借金のことが問題になることはありません。

前提条件として、借金の有無は個人情報にあたりますので、法令に基づく場合や、ご自身が了承しない限り、公表されることはありません。
ご質問のように返済の滞りはない状態ですから、取締役になる会社やその関係者が問い合わせても、消費者金融も積極的に個人情報を公開しようとはしないでしょう。

また、会社法に規定されている取締役になる手続きで、取締役自身の借金についての調査はありません。
そのため、取締役に就任する会社やその関係者が、借金があったら不祥事を起こすかもしれないと心配するなどの別の意図でもない限り、調査はしないと考えてよさそうです。

滞納していなくて、ご自身で公表されない限りは、借金についてわかることは無いので、就任する上で問題になることは無いと考えます。

取締役になれる人の条件で既にお話していますが、破産者であっても取締役になれるので、返済を滞納していないのであれば、問題にはならないでしょう。

本当に問題ないの?

会社の事業としては問題なるかもしれません。
問題にありそうなのは、以下の場合です。

  1. 取締役に就任される会社が許認可事業である場合
  2. 会社が融資を受ける際に保証人などになる場合

取締役に就任される会社が許認可事業である場合

許認可事業の中には、許認可の手続きとして、役員の個人情報が調査されることがあります。
この時に問題になることがありえます。
特に破産者が役員に居る場合、許認可がでないことがあります。
ただ、多くの許認可では、返済を滞納していなければ、調査で問題になることが無いです。

会社が融資を受ける際に保証人などになる場合

会社が借金をする場合に役員を保証人にする場合があります。
この場合、役員個人の借金の状況などの個人情報を調査しますので、問題なることがあります。
借金の金額が問題になる事が多いので、滞納していなくても問題視されて、会社が借金できないことはありえます。
この場合、借金で事業をする場合は、その事業ができなくなるという問題はあります。

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