エンジニアのための著作権入門

引用における明瞭区分とは

引用の条件で、『他者の著作物と自己の著作物が明確に区別できること』との説明がありますが、『明確に区別できる』とはどういう状態ですか?」とご質問いただいたので、ご紹介します。

明瞭区分とは

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区分の方法

区分方法に、限定された規定はありません。
限定されてはいませんが、多くの場合、次のような方法で区分します。

  1. カギ括弧
  2. 線引き・枠
  3. 改行・字下げ・空行
  4. フォント
  5. 文字サイズ

カギ括弧

『』や【】、《》など、カギ括弧で括ります。


本文『引用』本文【引用】本文《引用》本文

線引き・枠

引用部分を枠で囲ったり、次のように、引用している部分の上下を線引きして区別するような方法もあります。


引用

改行・字下げ・空行

引用部分を改行したり、字下げしたり、空行を設けたりして、区別できるようにします。


本文
(空行)
 引用
(空行)
本文


フォント

明朝とゴシックなどフォントを変えたり、斜字体、太字など、フォントの装飾を利用したりして、区別できるようにします。


本文
引用
本文
引用
本文


文字サイズ

引用部分の文字サイズを変えて、区別できるようにします。

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ご注意

「明確に区別」できますか?

「区分の方法」の例のように区分したとしても、必ずしも、「明確な区分」になっていない場合があります。
例えば、引用ではない自分の著作部分である文中でも同じカギ括弧を使っている場合です。
この場合、区分は分かります。
しかし、その区分が、引用を明確に区分するために使ったカギ括弧なのか、自分の著作部分で区分したいがために使ったカギ括弧なのか、読者には明確ではない場合もあります。
読者に明確ではない以上、引用の条件である「明確な区分」という条件を満たしたとは言えません。

このような明確でない場合は、カギ括弧に限りません。
他の線引き・枠や字下げ、フォント、文字サイズでも言えることです。

例えば、先ほどの線引きの例です。
今回、線引き以外の他の用例では、区分として線引きを利用しました。

引用ではないので、問題はないですが、これがいんようであれば、読者が区別するのは難しいかもしれません。

明確区分」という両方の条件を満たしている必要があります。

区分の記号やフォントや文字サイズの変更は必須ではない

改行や字下げ、空行があるくらいで、カギ括弧や線のように記号は必須ではありません。
フォントや文字サイズを変更することも必須ではありません。
明確区分」という両方の条件を満たしていることが必須であるので、読者が「明確」に「区分」できれば、良いのです。

ただ、筆者のみの判断では、間違えることもあります。
客観性が求められるので、複数の人に引用部分とその他を区別できるかを確認するようにしましょう。

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