ビジネス初心者のための契約書入門

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権利の移転時期

「この契約で自分のモノになるのはいつですか?」とご質問いただいたので、ご紹介します。
今回は、原則の「所有権の移転時期」についてお話をします。
次回は、「間違いやすい権利の移転時期」についてお話をします。

権利の移転時期

原則

契約書では、権利の移転時期を記載していることが多いです。
しかし、記載がない場合もあります。
この場合、何時移転するのでしょうか?

答えとしては、契約の相手が履行した時です。
履行というとわかり難いので、「契約について」でお話したコンビニでの買い物を例にお話をします。

タイミングとしては、次の場合があります。

  1. 商品棚にある時
  2. 商品を手に取った時
  3. 商品をレジに置いた時
  4. 商品をレジ打ち(バーコードを読み取り)した時
  5. お金を払った時
  6. 袋に入れてもらって受け取った時

商品棚にある時

特別な事情がない限り、コンビニの棚にある商品を「自分のものだ」ということはないでしょう。
ということで、この時、権利は移動していません。

商品を手に取った時

それでは、棚から手に取った場合はどうでしょうか?
レジで支払いをせずに持ち帰ると万引き(窃盗)になります。
ということで、この時、権利は移動していません。

商品をレジに置いた時

レジに置いた時でしょうか?
しかし、支払いをせずに持ち帰ると万引き(窃盗)になります。
ということで、この時、権利は移動していません。

商品をレジ打ち(バーコードを読み取り)した時

例えば、お金が足りないと取り消すことができます。
また、支払いをせずに持ち帰ると万引き(窃盗)になります。
ということで、この時、権利は移動していません。

お金を払った時

支払いをすれば持ち帰ることができます。
ということで、この時、権利が移動します。

袋に入れてもらって受け取った時

結論から言うと、この時、権利は移動しません。
お金を払ったのであれば、払った時に移動するからです。
また、ガムなどの小さいものであれば、支払して、袋に入れずに持ち帰ることもできます。
このため、袋に入れるという行為は権利の移動と関係はありません

それに、お金を払わずに袋に入れてもらったとしても、支払いをせずに持ち帰ると万引き(窃盗)になります。
あくまで、お金を払ったかどうかが問題になります。

記載

契約書に記載があれば、記載された時期に移動します。
例えば、
  • 商品を先に渡して後から支払う、いわゆる「後払い」
  • 入金確認できてから商品を渡す、いわゆる「先払い」
など、お金の支払い時期権利の移転の時期がずれるような契約も可能です。

冒頭でお話をしたように、次は、「間違いやすい権利の移転時期」についてお話をする予定でしたが、その前に、「間違えやすい権利」としてよくお話にでてくる「知的財産権」についてお話をしないと、わかりにくいので、間に入れます。

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