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ゲンケイヤクとは? ~ 使う場面で意味合いが変わるゲンケイヤク(原契約・現契約)について ~
- 投稿日:2018-09-11
- 最終更新日:2019-05-19
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- カテゴリ:契約書
目次
ゲンケイヤクとは?
「ゲンケイヤク」感じで書くと次の2つの書き方があります。- 現契約
- 原契約
現契約
現契約とは?
漢字にするとわかりやすいかもしれません。意味は、「現時点で有効な契約」です。
使う場面
この言葉が出てくるのは、例えば、次のような場合です。- 覚書などで契約内容を変更した場合
- 更新する契約をした場合
- 覚書などで契約内容を変更した場合
- 元の契約
- 変更した契約
- 更新する契約をした場合
- 更新する前の契約
- 更新した後の契約
原契約
原契約とは?
モトになった契約です。モトは、元や基など、使い方によって漢字が変わるので、あえてカタカナで表記しています。
使う場面
この言葉が出てくるのは、例えば、次のような場合です。- 覚書などで契約内容を変更した場合
- 更新する契約をした場合
- 個別契約・基本契約と結ぶ場合
それぞれ意味が異なるので、意味を含めてもう少しお話します。
覚書などで契約内容を変更した場合
覚書などで契約内容を変更する場合の「原契約」は、「変更する前の契約」を意味します。覚書などで変更する場合、変更する部分所のみを記載することが多いです。
変更していない、言い換えると記載のない「基(=基礎)になる契約」はそのまま有効という意味です。
更新する契約をした場合
更新する契約をした場合の「更新する前の契約」を意味します。更新する場合は、契約内容を変更ない場合がほとんどです。
このため、「元になる契約」という意味です。
考え方なので、正確ではないかもしれませんが、この場合、元=元祖と考えるとわかりやすいです。
一部、契約内容を変更する場合もあります。
その場合は、覚書などと同じく、「基(=基礎)になる契約」という意味で使われます。
個別契約・基本契約と結ぶ場合
この場合は漢字が含まれているので、分かりやすいかもしれません。個別契約・基本契約と結ぶ場合の「基本契約」を意味します。
使う場面
商品販売や開発契約など、継続して同じところに発注するような場合があります。この時、発注するたびに一から契約をするのは効率的ではありません。
とは言え、商品等の場合、同じモノを発注をするとは限らないので、変更する部分ができます。
このような場合に使用するのが、基本契約と個別契約です。
基本契約では、発注するたびに変わらないような基本的な内容を定めます。
それに対して、個別契約では、商品などのように発注するたびに変わる部分を定めます。
この2つに分けた契約を行うことにより、
- 基本契約があるので位置から契約をする必要性は無くなり
- 個別契約で個別的な対応ができるようになり
この場合、漢字で表現されているように「基(=基本)になる契約」という意味で使われます。
わかりやすさのために
「原契約」については契約書に記載する時に、勘違いされないようにした方が良いです。例えば、更新や変更を繰り返した場合、どれが原契約なのかがわかり難くなることがあります。
このような場合、「個別契約・基本契約と結ぶ場合」を例にすると、
「平成○年○月○日付で締結した基本契約(以下「原契約」という。)」
というように、どの契約が「原契約」なのかわかるような書き方をした方が良いです。
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