ビジネス初心者のための事業計画入門

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製品・サービスの競合情報

今回は、全体像の4番目にお話をした製品・サービス「競合情報」についてお話をします。

製品・サービスの競合情報

競合相手を考える

競合情報を考える上で参考になるのが、マーケッティングの4Pです。

  1. 製品(Product)
  2. 価格(Price)
  3. 流通・立地(Place)
  4. 宣伝・広告(Promotion)

それぞれについて、競合相手と比較を行います。

一般的に競合相手というと、同業他社になります。
しかし、それだけではありません。
前回の市場規模でお話をしたように、代替え製品・サービスを提供する企業もあります。
また、

  • 競合相手に原材料などを提供している企業が自分たちにも原材料を提供している場合であれば、原材料の提供で競合相手を優遇しないか?
  • 自分たちの製品・サービスの顧客と競合企業の顧客が同じであれば、顧客が競合企業を優遇しないか?

というようなことも比較することになります。

対策を考える

競合相手と比較した後は、結果を記載します。
自分たちの優位な点をピックアップします。
自分たちが不利な点は対策を考えます。
対策というと、まず思い浮かぶのは、改善して相手に勝つということです。
しかし、改善して何ともならないという場合もあります。
古くからの付き合いがある競合相手を優先しようと考える企業もあるでしょう。
相手を変えることはできないかもしれません。

このような場合は、製品・サービスの方向性を変えるなどということも対策になります。
相手が優位な戦場では戦わないという方法です。

相手があるのだから変化も重要

自分たちが対策を考えるように、競合相手も対策を考えて、変化してきます。
競合相手に優位な点をマネされる・・・ということは、どの国のどの業界でも起こっています。

このため、特許などの知的財産権を取得したり、市場規模でお話をしたような、代替え製品・サービスが登場した時点で発見できるような体制と同じく、競合相手に、マネされたら発見できる体制を考えることも一つの方法です。

自分たちが優位に立てる対策をどう取っていくかという意味でも、競合情報は重要です。

次回は、全体像の5番目にお話をした製品・サービス「提携関係」についてお話をします。

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