ビジネス初心者のための事業計画入門

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事業計画書とは?

事業計画書とは?

事業計画書を書く理由

最初に事業計画書とは何か?を考えてみましょう。

トップページでもお話をしましたが、ベテラン経営者であれば、事業計画の知識を持っていて、事業計画書などなくても、事業を進められることもあります。
しかし、事業計画書を書く理由(目的)を考えると、これだけでは不十分です。

事業計画書は、次のような3つの理由(目的)で書きます。

  1. 成功する、失敗しないための計画を立てる
  2. 仲間内や部下に計画を伝える、議論する
  3. 社外などの関係者に計画を伝える、協力を得る
それぞれについてお話をします。

成功する、失敗しないための計画を立てる

考えた事業を事業計画書にします。
事業計画書という書類にすると、検討不足検討モレなど、頭の中では確認しにくいところもわかってきます。
検討の不足やモレを追記していき、事業計画書をブラッシュアップしていくことができます。

ここまでであれば、経営者の頭の中でもできるかもしれません。
このため、事業計画書は不要というベテラン経営者がいるのです。

仲間内や部下に計画を伝える、議論する

ビジネスを行うためには、仲間や部下など、他の人の協力が必要になることが多いでしょう。

一人であれば頭の中にあってもわかりますが、他の人にはわかりません。
このため、協力を得るには、他の人にわかるようにしなければなりません。
そのためには、書類にして頭の外に出し、他の人にわかるようにする必要があるのです。

また、事業計画書を仲間や部下に見せることにより、他の人の目線で、検討不足検討モレ勘違いなどを指摘してもらえます。
ここで出た検討の不足やモレ、勘違いなどを追記・変更していき、事業計画書をブラッシュアップしていくことができます。

社外などの関係者に計画を伝える、協力を得る

自分や仲間内だけではビジネスを行うことができず、次のような協力者が必要な場合もあります。

  1. 事業の運営上必要な協力者
  2. 事業の資金上必要な協力者

事業の運営上必要な協力者

具体的には、考えているビジネスが製造業であれば、原材料の仕入元や販売先などです。

原材料の仕入元の場合、こちらがお客様でもあるので、事業計画書が不要な場合もあります。
しかし、事業開始当初は資金力がなく、原材料費の支払いを待ってもらう必要があることもあります。
このような場合、自分の事業がうまくいくと思ってもらえなければ、支払いを待ってくれることは少ないでしょう。
このうまくいくと思ってもらうための道具として事業計画書を使うのです。

事業の資金上必要な協力者

事業を開始する時に、自己や親戚、仲間以外から、資金を得ることもあります。

資金を得る方法は、例えば、
  • 銀行からの借り入れ
  • 個人投資家の出資
  • ベンチャーキャピタルの出資
  • 提携企業の出資
などがあります。

このような協力者は、自分の事業がうまくいくと思ってもらえなければ、お金を出してはくれないでしょう。
このうまくいくと思ってもらうための道具として事業計画書を使うのです。

次回は、「なぜ事業計画を書くのか?」についてお話をします。

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