ビジネス初心者のための事業計画入門

損益シミュレーション

今回は、財務データの全体像の最初にお話をした製品・サービスの「損益シミュレーション」についてお話をします。

損益シミュレーション

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損益シミュレーションの基本

事業計画では、いろいろと仮説を設定します。
例えば、すでにお話をしている「売上目標」や「価格政策」などです。

これらの数値などを基に、最終的な損益をシミュレーションします。

計算順番

損益をシュミレーションする時の計算順番は次のとおりです。
基本的には、財務諸表(損益計算書)で計算する方法と同じです。
財務諸表では、実測値を元にしますが、シミュレーションでは、仮定した値を基に計算します。

  1. 仮定する売上高を計算
  2. 仮定する売上総利益額を計算
  3. 仮定する営業利益を計算
  4. 仮定する経常利益を計算
  5. 仮定する税引前当期利益を計算
  6. 仮定する当期利益を計算

仮定する売上高を計算する

仮定する売上高は、価格政策などから算出した販売単価と売上目標など算出した見込販売数を掛け合わせて計算します。

仮定する売上総利益額を計算

仮定する売上総利益額は、計算した売上高から仮定した売上原価を引いて計算します。

仮定する営業利益を計算

仮定する営業利益は、計算した売上総利益額から仮定した販管費(販売費および一般管理費)を引いて計算します。

仮定する経常利益を計算

仮定する経常利益は、計算した営業利益から仮定した営業外損益を引いて計算します。
営業外損益は、借り入れの利息など、営業と関係ない利益と費用です。
損益シミュレーションでは、営業と関係ない利益は入れないことが多いです。
事業の損益を計算するので、営業と関係ない利益を入れると、シミュレーションが狂うことが多いと考えられるからです。

仮定する税引前当期利益を計算

仮定する税引前当期利益は、試算した経常利益から、特別利益を加え特別損失を引いて計算します。
営業外利益と異なり、基本的には、特別利益や特別損益は計算に入れます。
これは、提携関係でお話をしたように企業買収や合併などもあるためです。
このため、関係しない事項については、営業外利益と同じく、計算に入れないことが多いです。

仮定する当期利益を計算

仮定する当期利益は、法人税や住民税などを引いて計算します。
法人税や住民税は、計算した税引前当期利益を元に計算します。

シミュレーションは一つではない・・・

仮定するものは次のように一つではないです。

  1. 最高と最低と現実的な値を想定する
  2. 時間軸で考える

最高と最低と現実的な値を想定する

最高と最低がない場合が多いです。
最低は全く売れないだからいらない・・・と言うことを考えられる場合もあります。
しかし、全く売れないということはないはずです。
全く売れないということは、事業として魅力がないか、広告宣伝ができてないなど、別の要因があります。
その対策も事業計画で計画するのですから、全く売れないということはないはずです。

逆に最高はどれだけでも・・・ということもありません。
製品であれば生産能力による限界もありますし、サービスにしても提供限界がある場合もあります。
このため、想定した設備や人員などでどのくらいできるのかが限界になります。
シミュレーションでは、限界値でするのではなく、実際どのくらいまでは対応できるかなども考慮に入れて、最高の場合を想定します。

時間軸で考える

価格政策」でお話をしているように、一定ではないこともあります。
このため、時間軸で考えて、シミュレーションの数値を変化させます。

次回は「キャッシュフローシミュレーション」のお話です。

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