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ストーリーがないと説得力はない? ~ 事業計画書でのストーリーの必要性について ~
- 投稿日:2018-12-27
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- カテゴリ:事業計画書とは?
今回は、事業計画書でのストーリーの必要性についてお話をします。
目次
ストーリーが必要なのか?
なぜストーリーが必要なのか?
「事業計画書とは?」でもお話をしましたが、事業計画書が必要となる半分以上の理由は、自分(=書いた人)以外の人に読んでもらうことにあります。しかし、冒頭でもお話をしたように、ストーリーがない事業計画書ができあがることがあります。
それは、「事業計画書とは?」でお話をした、読み手を想定していないからです。
書き手である自分は、前回お話をした、「組織概要」「製品・サービスの詳細」「財務データ」などに出てくるような背景などをよく理解しています。
仲間と分担して検討するため詳細までは把握していないとしても、少なくとも「エグゼクティブ・サマリー」を書くために必要な背景は理解しているはずです。
初めの内は、自分で検討するための事業計画書で、ストーリーなどはなくて良い場合もあります。
しかし、自分以外に見て理解してもらうには、ストーリーがないと難しいです。
自分の頭の中では、数値などのデータが揃って並んでいても、何を意味するか理解できるでしょう。
もしかすると、「仲間内や部下に計画を伝える、議論する」場合にも、理解してくれるかもしれません。
しかし、仲間内や部下であっても、理解できない場合もあります。
それ以上に「社外などの関係者に計画を伝える、協力を得る」場合は、理解できないことが多いのではないでしょうか。
正確な数値やその整合性は、大変重要です。
しかし、そればかりでは、理解をしてもらえないこともあります。
特に、金融機関や投資家などの外部の関係者で、製品やサービスの業界を知らない人や自分の組織を知らない人であれば、なおさらです。
このような外部の関係者にも、協力してもらうためには、理解を得ることが重要です。
そのためにも、事業計画書を読んで理解できるように、また、納得してもらえるようにする必要があります。
事業計画書のストーリーは、この理解できる、納得してもらえるようにするために必要なのです。
ストーリーとは?
ストーリーといっても、理解し、納得してもらえるためのものですから、物語が必要とまで言いません。話の流れができていればよいのです。
例えば、次のような感じです。
- 業界の現状
- 問題点
- 解決策としての、商品やサービス
- 予想する市場規模
- 収益性
- 収益を得られる営業方法
話の流れに直接関係しないような部分は、前回お話をした、「付属資料」にしてもよいですし、思い切って事業計画書から外してもよいかもしれません。
上記のストーリーはあくまで例であって、完璧とは言いません。
仲間内や部下、外部の関係者に、事業について理解し、納得して、協力してもらうためのストーリーですから、読み手に合わせて変更することが大事です。
可能であれば、ストーリーが前回お話をした、「エグゼクティブ・サマリー」から大きな相違がないようにした方が理解しやすいでしょう。
タグ:エグゼクティブ・サマリー, 付属資料, 組織概要, 製品・サービスの詳細, 財務データ
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