この記事を読むために必要な時間は約3分(932文字)です。
「法令に基づく場合」は、必ず提供しないといけないのでしょうか? ~ 第三者提供の例外の例2 ~
- 投稿日:2018-10-19
- 表示:1,442PV
- カテゴリ:個人情報の取扱義務
目次
『法令に基づく場合』の提供
回答
法令の内容によって、「提供してよいか否か」の回答が変わります。法令の内容
この回答でいう「法令の内容」は次の二つの分類できます。- 提供が義務とされている
- 提供するかどうかを選択できる
提供が義務とされている
この場合、法令では、「xxxしなければならない」や「(相手が)請求できる」というように、何かを行うことが義務になっています。この何かが、前回の株主名簿のように、個人情報を提供するようなことになります。
提供するかどうかを選択できる
この場合、法令では、「xxxすることができる」というように、何かを「行う・行わない」を選択できます。提供の判断は?
法令の内容により回答が変わるとお話をしましたが、どのように変わるのでしょうか?提供が義務とされている
この場合は、前回お話したように、「対象者」と「条件」を満たすようにすれば、提供できます。提供しないと、個人情報以外の法令の義務に違反することになりますから、提供しないということはできません。
提供するかどうかを選択できる
この場合は、「提供してよいか否か」が分かれます。それは、「提供できる」からと、何でもかんでも提供されては、個人情報を保護していることになりません。
このため、、その法令の趣旨を考え、第三者に提供する必要性と合理性があることを確認して、提供することが必要なってきます。
まとめると、第三者に提供する必要性と合理性が
- あれば提供できる
- なければ提供できない
ご注意
前回もお話しましたとおり、第三者への提供の例外『法令に基づく場合』は、対象者や条件などによって、「法令に書いてあるから大丈夫!」と、単純にはいかない場合もありますので、ご注意ください。広告枠・・・広告やリンク先の保証はしません |
---|