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改正前後の個人情報の違いとは? ~以前からの個人情報~
- 投稿日:2017-08-30
- 最終更新日:2018-07-29
- 表示:6,324PV
- カテゴリ:個人情報関係の定義
今回から2回に分けて、改正の前後の違いについて、お話します。
目次
改正前後の個人情報
改正された部分が関係するので、わかりやすいようにその前後で分割します。- 改正以前からあった規定
- 改正により明確にされた規定
以前からの個人情報の定義
以前からの個人情報を大きく分けると、次の2つに分類できます。- 情報に含まれる記述などにより、特定の個人が識別できるもの
- 他の情報と容易に照合することにより、特定の個人が識別できるもの
それぞれについてお話していきます。
情報に含まれる記述などにより、特定の個人が識別できるもの
代表例は本人の名前です。実は、この代表例のお話をすると、反論される方もいます。
厳密には、同姓同名の方が居る場合もあるからです。
ただ、普段の生活では、名前で本人が特定できるので、個人情報になっています。
その他、以下のような内容です。
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
ここまでは、イメージしやすい情報です。
ここからは、直接的ではないため、少し説明が必要な情報をこれからご紹介します。
- 会社の役職や所属
A社の営業部長・・・となると特定できるのではないでしょうか。 - 防犯カメラなどの映像
公開捜査などで使われるくらいですから、映像から個人は特定できるでしょう・・・ - セミナーなどの音声録音
録音内で名前を言えば、イメージしやすいですが、セミナー名や内容などでも講師がわかる事はありますので・・・ - SNSのアドレス
そのままですね。個人のSNSでしたら、そのアドレスで個人が特定できますというか、できないとアドレス交換ができません・・・ - 個人サイトのアドレス
SNSのアドレスと同じ意味です。名刺などにアドレスを入れている方は多いですよね・・・
他の情報と容易に照合することにより、特定の個人が識別できるもの
このお話は、実際に個人情報か判断する時になかなか難しい問題です。複数の情報を組み合わせて個人が特定できれば、個人情報となります。
ここからは、例を挙げてお話しましょう。
例えば、下記のような履歴書に記載するであろう情報です。
- 資格・免許
- 趣味・特技
- 長所・短所
- 続柄
- 通勤時間
- 職歴
- 学歴
- 性別
上記の情報を全て知らなくても、いくつかがあれば個人を特定できるのではないでしょうか。
例えば、○○大学卒業・・・だけでは、一人を特定することは難しいです。
しかし、○○大学卒業で通勤時間が3時間・・・となればどうでしょうか?
通勤時間3時間という方もなかなか少ないと思いますが、その上、卒業した大学名まで加わると、個人を特定できることがあるかもしれません。
もう少し特定できそうな情報でお話しましょう。
例えば、平成元年以降にできた大学や学部などを例にしてみましょう。
現在の少子化を考えると、「○○大学○○学部卒業の九男」だけで、個人を特定できそうです。
このように、組み合わせで個人が特定できる場合は、全てが個人情報になります。 このため、考えているより広い範囲の情報が個人情報になります。
個人情報かどうか判断する場合には、ご注意ください。
次回は、改正により明確にされた部分です。
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