財産が少なくてもモメテしまう。。。 ~ 司法統計から見た遺産分割訴訟について ~

「財産も少ないし、もめないだろう」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
推理小説などでは、お金持ちの家で、相続財産を目当てにした犯罪や事件が起こることはよくあります。
犯罪までは起きないでも、もめているというお話はドラマでは、よくある話です。
実際はどうなのでしょうか?
今回は、裁判所が公開している統計情報から、遺産分割が裁判で行われた割合についてお話します。

財産額から見た遺産分割の割合

このお話をしている現在、平成25年度の司法統計が公表されているので、このデータを基にお話します。

司法統計とは

司法統計とは、裁判所が発表している統計情報です。
行った裁判についての内容を、毎年、統計情報にして発表しています。
個人情報保護の要請もあり、統計化してあり、一件一件の裁判内容はわからないようになっています。
このため、裁判になった詳細はわかりませんので、ご安心ください。

注意

推理小説などで起こるような犯罪が関係した事件は、この統計ではわかりません。
犯罪が関係する場合、既にお話している「相続欠格」になるため、財産を相続することができなくなります。
犯罪を犯したという意味で裁判所にお世話になることはあっても、遺産分割で裁判所にお世話になることはありません。
このため、この統計には出てきません。

財産額ではどうなっている?

タイトルでもわかるように、裁判所のお世話になった遺産分割は、小額の財産の方が多額の財産がある場合より多いです。

遺産分割がもめて、裁判になった全体を100%とすると、5,000万円以下が約75%を占めています。
1,000万円以下に限ると、約32%となります。
そうです。裁判所のお世話になった3人に1人1,000万円以下4人に3人5,000万円以下なのです。

財産が少なくても裁判所にお世話になることが多いというのが、ご理解いただけるのではないでしょうか。

最近に限った話では?

統計データではあるのですが、時期によって偏りがあることもあるので、他の年のデータも確認してみました。

確認したここ数年、この傾向は、基になっている平成25年に限ったお話ではありませんでした。
件数の増減は合っても、割合はほとんど変わっていません。

裁判所にお世話になった割合は、財産が少ない方が多い傾向のままでした。

このことから、「財産も少ないし、もめないだろう」とは考えないほうが良さそうです。

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