エンジニアのための著作権入門

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著作物:建築の著作物について

簡単なようでいて意外にわかりにくい『建築の著作物』についてお話します。

その他の『著作物』については、『著作物とは?』を参照ください。

まず最初に『建築の著作物』には、設計図は含まれません。
設計図は、以前お話しました、『図形の著作物』になります。
毎度のことですが、『著作物』に該当するかどうかという問題があるので、必ず、『図形の著作物』になるわけではありません。

『建築の著作物』は、建築物そのものです。

建築というくらいなので、建物だけではなく、橋や庭園なども含まれます。

逆に、大量生産されているようなプレハブなどは、『建築の著作物』に含まれません。
大量生産されるものが創作的かどうかや感情を表現したものかが判断しにくいためです。

わかりにくいのは、創作的な思想や感情の表現物であるという条件をみたさないと『著作物』にならないことです。

例を挙げると、以下のような建築物は『建築の著作物』となるのでしょうか?
  • 今まで見たことがないような独創的なプレハブ
  • 決まった型を組み合わせるような注文住宅

設計者が「独創的」と言っても、本当に独創的なのか?
逆に、決まった型とはいえ、組み合わせ方しだいでは、本当に創作性がないと言い切れるのか?
というように、単純に判断できないところが難しいところです。

このため、それぞれの場合であっても、実際の建築物や建築の方法を見て判断しないと、『建築の著作物』かどうかわかりません。

創作的な建物だから全て著作物とならないところがわかりにくいと言っている理由です。

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