エンジニアのための著作権入門

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○(マル)にCって、どういう意味?本などで書かれている記号について

○(マル)の中にCって、どういう意味でしょうか?と質問を頂いたので、こちらでお答えします。
©や(c)、copyrightと表示されていることもあります。

何で決まっているのか?

○(マル)の中にCというマーク(©)は、万国著作権条約で定められ、方式主義の国で著作権が保護されるために必要な条件の一つになっています。

以前はアメリカなどのいくつかの国でこの方式主義を採用していましたが、平成24年(2012年)4月現在、カンボジアのみとなっています。

日本をはじめとするベルヌ条約に加盟している国では、このマルCマーク(©)は、著作権の保護に対して、法的に左右されるものではないです。
ベルヌ条約がこのようなマークを表示するような方式を定めていない、無方式主義のためです。

注意が必要なのは、法的に左右されないので、マルCマーク(©)を書いたからといって、「著作物として法的な保護が受けられるわけではない」ことです。

ではなぜ、表示していることがあるのでしょうか?


マルCマーク(©)表示の意味

法的には左右されないので、日本国内では、法的には全く意味がないといってもよいレベルです。
では、表示していることはどのような意味を持つのかいうと、以下の二つが大きな理由になっています。
  1. (著作権者の意思として)積極的に著作権の存在をアピールする
  2. (著作権者の意思として)著作権の侵害に対する警告を与える

どちらにしても『著作権者の意思として』表示することにより、著作権についての注意喚起をしています。

マルCマーク(©)の後には・・・

マルCマーク(©)の後には、第一発行年の表示と著作権者名が続くことが多いです。
著作者人格権氏名表示権を使う場合に使用されています。
氏名表示権でお話したように、ペンネームなどを著作権者名として表示している場合もあります。

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