ビジネス初心者のための契約書入門

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契約の自動更新と自動延長の違いについて

契約の自動更新と自動延長の違いは?と質問を頂いたので、こちらで回答します。
自動更新契約(自動継続契約・自動延長契約)って何?という方は、自動更新契約(自動継続契約・自動延長契約)についてを参照ください。

更新と延長、名前が違うだけで、意味合いはどちらも同じように思えます。その違いとは何でしょうか?
実務的な違いが有るのでしょうか?

自動更新と自動延長の違いについて

簡単にいうと、契約が一度終了するのか?しないのか?が違います。
実務的には、以下のような対応関係になります。

  1. 自動更新
    契約は契約期間で一度終了する。
    契約終了の次の日から、新たに同一期間・同一条件の契約を開始する。
  2. 自動延長
    契約は終了しない。
    元の契約に合った契約期間を延長する。

実務では自動更新の場合、新たに更新した契約書を作成する場合があります。
代表例としては、建物の賃貸借です。
更新時期になると、不動産屋さんに行って、契約書を書いてきていませんか?

また、更新料など料金がかかる場合もあります。

このように実務的にも違いが生じることがあります。

ご注意

このお話に関連して、ご質問を複数頂いたので、追記します。

実務では、ここでお話したとおりにならない契約書を見ることがあります。

例えば、「自動更新」や「自動延長」の時に、特別な条項がある契約書です。
この特別な条項で上記の対応と異なる規定をしている場合です。
異なる規定をしているのですから、その規定に従うことになるでしょう。

また、特別な条項ではなくても、別の条項で上記の対応と異なる規定をしている場合もあります。
例えば、上記の「自動更新」や「自動延長」の対応と、逆の意味の条項が別にある場合です。
この場合、どのような場合に、どちらが有効になるのか?など考慮が必要になります。

このように、この回答通りにならないことはあります。
この条項だけではなく、契約全体を確認するようにしましょう。

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