契印と割印 ~ 契約書に押される印について ~

契印と割印、同じ意味で使われていることや勘違いで使われていることもあります。
それぞれの意味や使い方についてお話します。

契約書に押される印には、4種類あります。

  1. 契約の当事者としての押印
  2. 印紙の消印
  3. 契印
  4. 割印

それぞれについて説明します。

契約の当事者としての押印

契約当事者の署名押印(記名捺印)についてでお話しました署名の横に押す印です。
既にお話している内容なので、詳細はそちらにゆずります。

印紙の消印

印紙についてでお話しました消印です。
既にお話している内容なので、詳細はそちらにゆずります。

契印

契印と割印については、実務的には、どちらも割印と呼ばれることが多いです。
用途が違うので、お話します。
契印は、契約書が複数枚になった場合に、契約書の頁をつなぐ意味で押される印です。
契約書が本のようになっているとき、開くと真ん中よりすこし、上と下くらいに、契約の当事者の印がそれぞれ押してあることがありますが、それです。
前の頁と後ろの頁の両方に印影がかかるように押します。
これにより、契約書が改ざんできないように、また、どのページの契約書の内容にも合意していることを表します。



もう一つ方法があります。
契約書の頁数が多い場合、それぞれの頁に印を押すのは大変です。
この場合、契約書の全頁を袋とじにして、契約書の表表紙と裏表紙とそれぞれに重なる袋とじの部分に、契約当事者それぞれが印を押す方法があります。
袋とじについては、袋とじについてで、お話します。

割印

それでは、割印についてです。
割るという漢字が意味する通り、一つの物を2つ以上に割るときに押す印です。
例えば、同じ契約書を複数作る場合に、押印します。
押印することによって、同じ内容の契約書であることを確認したことを表します。

複数枚の契約書の場合、契印を契約当事者が押印するので、契約書の改ざんを防ぐことができます。
同じ契約書を複数作っても、それぞれに押印があるので、安心感があります。

では、1枚の紙の場合はどうでしょうか?
最初にお話した契約当事者の印は押印してありますが、改ざんを防ぐ意味では複数印影があった方が安心です。
その意味では、契印と逆に割る場所に押印があれば、複数の印影があるので、より安心感があります。

割印の押印の仕方は、契約書を並べて、それぞれの契約書に印影がかかるようにします。

これにより、割った契約書を合わせれば、一つの印に見えることになります。
当事者が2名以上であれば、それぞれの印が一つに見えるように合わせられなければ、改ざんがあったかどうかがわかります。
これで、改ざんしにくくなります。


タグ:, , ,

質問はこちらから